競泳の北京五輪代表３１人が２９日、東京・国立スポーツ科学センターで合宿に入り、練習を公開した。

　男子平泳ぎで２大会連続２冠を狙う北島康介（日本コカ・コーラ）は今月中旬に右肩を痛めており、６月６日に始まるジャパンオープン２００８については「本調子ではないし、あまり自分に期待していない」と歯切れが悪かった。英スピード社製水着で世界記録が連発されたことに端を発した水着問題には、「自分が『よし』と思えるような水着を着られるのがベスト」と語るにとどまった。

　一方、０４年アテネ五輪で女子八百メートル自由形金メダルの柴田亜衣（チームアリーナ）は、従来通りデサント社製の水着を五輪で使うことを明言。体を締めつけるタイプのスピード社製水着での好記録は短距離種目に集中している現状もあり、「私は長い距離だし、着にくい水着は好まない」と話した。

　日本水泳連盟が国内メーカー３社に求めた水着改良の回答期限は３０日。上野広治・日本代表監督は「まず国内３社の改良品を試し、その後に３社以外のものも試していく」と説明した。合宿は３１日まで。