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岸が“侍ジャパン”の柱になる。来年3月に開催される国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表・原辰徳監督(巨人監督=50)が12日、都内で就任会見を行い、コーチ陣6人も発表した。会見前の第1回スタッフ会議では代表候補48選手を選出。日本シリーズMVPに輝いた西武・岸孝之投手(23)が先発候補に浮上した。また、愛称が「SAMURAI JAPAN」に決定。3月5日の東京ラウンド初戦の相手も中国に決まった。
4日前の衝撃を忘れられなかったということだろう。シリーズで屈した23歳の右腕。原監督の脳裏に強烈なインパクトを残した岸が“侍ジャパン”の目玉だった。
「かなりフレッシュな選手が入ってる。長い(期間の)実績ではない。最強の侍ジャパンをつくるための人選です」
原監督は具体名こそ挙げなかったが、候補入りにはシリーズの“短い実績”で十分。若手の中でも最も期待する1人であるのは間違いない。そのシリーズでは、第4戦の完封から中2日で第6戦にロングリリーフ。2勝をマークして文句なしのMVPに輝いた。特にラミレス、李スンヨプに対して計12打数無安打。不調だったとはいえ、韓国の主砲からは5奪三振だ。国際大会の経験はなくとも、外国人選手に通用することを実証してもいる。
スタッフ会議では、最終28人のうち投手13人とする方針を確認。山田投手コーチは「国際大会は継投」とし、リリーフ陣を厚く選出する考えも示した。日程上、先発ローテーションは3人で回せるためだ。シリーズでロングリリーフの適性を見せた岸は先発、リリーフ両面で期待される。しかし、松坂(レッドソックス)、ダルビッシュ(日本ハム)と3本柱の一角とみられた黒田(ドジャース)の出場が微妙。岸が“第3の先発”に浮上する可能性もある。
岸は「シリーズでちょっと調子が良かっただけで、選ばれるなんて思ってませんよ」と謙そんしたが、アジアシリーズでは14日の台湾・統一戦に先発予定。西武・小野投手コーチは「国際経験を積むのがメーン」と位置づけており、今回の登板が来年3月の東京ラウンドの台湾戦への予行演習ともなる。
コーチ陣6人と臨んだ会見で原監督は声高らかに言った。「前回は世界一。当然、プレッシャーはかかるが、目標は世界一」。東京ラウンド初戦の相手は中国。世界連覇への先陣を、岸の右腕で切る可能性が出てきた。
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